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FAMトリップ実施報告② 異文化を五感で学び楽しむ「海の京都」

「海の京都エリアツアー」は、宮津市、与謝野町、京丹後市を巡り、天橋立周辺のサイクリング、クスカ工房や丹後ちりめんでの体験、浦島太郎伝説の散策などをメインに行われました。丹後地方の自然に触れ実際に体験することは、外国人コスプレイヤーと地元観光業者の双方にとって、観光を通した異文化コミュニケーションのきっかけとなりうるものでした。

世界的にも珍しい景観の天橋立を存分に楽しんでもらうために皆さんが選んだのは、サイクリングによる縦断。日差しや風を受けてのゆっくりとした移動は、海水の透明度の高さなどに目を向けることにもなり、他にはない経験となったようです。ばら寿司での昼食をはさみ、傘松公園での股のぞきなど、写真スポットも数多いコースですが、説明が日本語になってしまった場所では内容が理解できず多少の戸惑いも見られました。視覚的な楽しみを活かす知識の提供が鍵となりそうです。

続いてコスプレイヤーたちが訪れた絹織物の日本最大産地である丹波を代表する企業「KUSKA」の工房見学では、手織り体験の前後で織物に対する価値が大きく変わったようです。長い歴史を経て成立した文化への体験と学びを、きちんと組み立ててコンテンツを提供することで、付加価値を何倍にも高められるのでしょう。ちりめん街道での着物体験や撮影でも、コスプレイヤーたちのテンションは高く、旧家の豪華な家の中での撮影を楽しんでいましたが、さらに特別な体験やサービスで高級化を図る余地もあるように感じられました。

夕日ヶ浦での1泊を経て、翌日は海や丹後ちりめんに関する施設、神社を散策。浦島太郎伝説のある嶋児神社、日本で唯一の狛猫のある金毘羅宮(猫神社)を巡りました。コスプレイヤーたちもそれぞれの場所でポーズをつけて写真撮影をしており、楽しい時間となったようです。2008年まで100名以上が働いていた丹後ちりめんの大工場跡地では、毎年秋に「大京都」というアートイベントが開催されており、使われなくなった空間も活用次第で新たな魅力を発信する場となることも見せてもらえました。

丹後地方の豊かな自然と文化は、地域性を伝えるだけでなくグローバルな魅力を内包するものであることが感じられた旅となりました。美しい景色や伝統工芸品を単に見せるだけでなく、英語説明の表記など言葉の壁を上手く取り払うことで、今後さらなる魅力を外国人観光客にアピールできる余地を実感する企画となりました。